2019年、王手をかけるべくリリースした10作目『マラドーナ』は、韻踏合組合のポジティブなヴァイブスがこれでもかと言わんばかりににじみ出たスポい作品となった。......
現代におけるミュージシャン/アーティストの在り方として、一種の理想の形ではないか。近年のSIRUPの活動をみていると常々そう思わされる。“チャンネル”の合う仲間や音楽家たちとクリエイティブな作品を創ることに注力しながらも、社会や世間の問題へのスタンス、立ち位置も明確に表明する。今の日本において、それがどれだけ有意義なことか。そして、その姿に鼓舞される人もきっと多いはずだ。
(ダミー)ハードライムと巧みなマイクリレーで、関西はもとより全国に名を馳せる韻踏合組合が記念すべき10枚目となるアルバム『マラドーナ』を完成させた。前作『王手』から2年ぶり、じっくり時間をかけてつくられた本作には、9組ものプロデューサー陣が参加。